このサイトでは、個人の力で稼ぐスキルを磨くノウハウを紹介しています。
スマホ一つで稼げる時代になったけど、アフィリエイトやネットで稼いでいる人って合法的にできているのかな?
安全で合法的に稼げるなら私もチャレンジしてみたいけど、世間的にどうなんだろう。
アフィリエイトは、自宅にいながら効率的に稼げる魅力的なビジネスとして注目を集めています。
一方で、テクノロジーの発展に伴い、誰でもかんたんにネット上でビジネスが始められる時代になった今、個人事業主やアフィリエイターの事業に対して取り締まりが厳しくなってきています。
逮捕事例も多く、アフィリエイト初心者が知らないまま手を出すと後悔することもあります。
例えば、薬機法に違反する医薬品の販売や、景品表示法に違反する懸賞案件の宣伝、著作権法に違反する動画や音楽の不正ダウンロード販売などがあります。
これらの違反行為は、アフィリエイトのビジネスモデルに基づくもので、誤った宣伝や違法な商品を紹介することが原因となっています。
そのため、アフィリエイトをする方がそのようなことを行うと、逮捕や罰金などの深刻な問題に直面する可能性があります。
この記事では、アフィリエイトの逮捕事例を解説しつつ、アフィリエイトにかかわる法律についてご紹介します。
アフィリエイターの違反行為事例を4つ解説
アフィリエイトに関する薬機法、景品表示法、著作権法の逮捕事例をそれぞれ1件ずつ紹介します。
薬機法に関する法律違反事例
未承認医薬品
2021年3月、薬機法違反の疑いでアフィリエイトサイトの運営者が書類送検された件です。
このアフィリエイターは、未承認医薬品を自身が運営するサイトで宣伝したとして、医薬品医療機器法違反の疑いで書類送検されました。
薬機法には、国が承認していない未承認医薬品の広告が禁止されているため、違法な行為として逮捕されました。
参照:千葉日報「アフィリエイター」を書類送検 違法広告の疑い、大阪府警
景品表示法に関する違反事例
健康食品および医薬部外品
2023年3月、ツインガーデンとエムアンドエムの2社に対し、景品表示法第7条第1項の規定に基づき、措置命令が下された事件です。
ツインガーデンは、「B.B.B」の接種により筋肉の増加が促進される、運動をしなくても顕著な痩身効果を得られるかのような表示
エムアンドエムは、数秒間などの極めて短い時間で目や口の周辺等について、美容医療と同様のシワ改善効果を得られるかのように示す表示
日本ネット経済新聞より一部抜粋
景品表示法の規定に基づき、期間を定めて表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出で、2社とも表示の裏付けとなる合理的な根拠とは認められなかったために措置命令が下されました。
参照:日本ネット経済新聞「東京都、不当なアフィリエイト広告を実施した通販事業者2社に景表法に基づく措置命令」
この事件から学びたいことは、広告代理店やアフィリエイターに作成させた広告表示についてです。
今回の措置命令の対象となった広告に掲載されていた体験談などには、実際に当該商品を使用した人物の写真ではなく、写真素材販売サイトから購入したものなど当該商品とは無関係な写真が含まれていたようです。
基本的に景品表示法上の責任は広告主にあるため、広告代理店またアフィリエイターが作成した広告内容を把握していなかった2社が、責任を負う形となりました。
このように、広告代理店やアフィリエイターが景品表示法に反するコンテンツを作成してしまう恐れがあるので、広告主、仲介業者、アフィリエイターが法律を知り、広告配信をすることが大切です。
豊胸サプリメント
2023年3月、豊胸サプリメントを販売する株式会社アクガレージおよびアシスト株式会社に対 し、課徴金納付命令が下された事件です。
Instagram内のアカウントの投稿において、SNSでもバズって、モデルやインスタグラマーがバスト激変しまくり!」等と表示することにより、あたかもサプリ商品を摂取することで、豊胸効果が得られるかのように示す表示していました。
出典:独立行政法人国民生活センター
参照:消費者庁 株式会社アクガレージに対する景品表示法に基づく課徴金納付命令
一見、この一文だけだとアフィリエイターと関係のない事件に見えますが、景品表示法に違反のある商品が、SNSでバズり商品が紹介されていたことも指摘しています。
SNSの拡散力はすごく、アフィリエイトをする上で間違った表現で情報を広めないように注意が必要です。
情報社会が加速していて、今後、ますます規制が厳しくなっていきます。
商品を紹介して広告収入を得るインフルエンサーやアフィリエイターも注意したい事件で、自身でいい広告案件かを見極める力が重要です。
この2つの事件は逮捕事例ではないですが、SNSやスマホで簡単に商品が紹介でき、身近に起こりうるケースなので紹介しました。
著作権法に関する逮捕事例
海賊版サイト違法配信
2023年5月、人気映画をみられるよう利用者を海賊版サイトに誘導する「リーチサイト」を運営するアフィリエイターが著作権違反容疑で逮捕された事件です。
このアフィリエイターは、自身が運営するリーチサイトに海賊版サイトからリンクを掲載して、閲覧回数に応じて広告主から報酬を得られる「アフィリエイト広告」の手法で広告収入を得ていたそうです。
著作権法には、無断転載や配信を行うことが禁止されているため、違法行為として逮捕されました。
参照:讀賣新聞オンライン「海賊版映画へ誘導する「リーチサイト」運営、59歳男を逮捕…500万回以上のアクセス」
以上、アフィリエイターの逮捕および違反行為の事例です。
法律違反とわかりつつ「大丈夫だろう」と甘い考えでも、堅実なアフィリエイトブログ運営を心がけていても、気づかないうちに法律に違反してしまうということもあります。
残念ながら、そういった場合でも法律違反に該当します。
アフィリエイトに関わる法律とその罰則について解説
アフィリエイトブログを運営する上で、気をつけるべき法律について解説します。
薬機法
薬機法は、医薬品、医療機器、化粧品などの販売に関する法律です。
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の広告が適正を欠いた場合には、国民の保健衛生上、大きな影響を与えるおそれがあるため、 次のとおり医薬品医療機器等法により規制されています。
引用元:厚生労働省
アフィリエイトにおいても、化粧品、サプリメントなどの健康食品の商品紹介を行う場合は、薬機法に基づく規制があります。
例えば、適切な許可を得ずに医薬品を販売する場合や、虚偽の宣伝を行う場合などは、罰則があります。罰則には、重い場合には懲役刑や罰金が科せられることもあります。
景品表示法
景品表示法は、商品やサービスに関する広告について規定する法律です。
景品表示法は、正式には、不当景品類及び不当表示防止法(昭和37年法律第134号)といいます。
商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制するとともに、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限することなどにより、消費者のみなさんがより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守ります。
引用元:消費者庁
アフィリエイトにおいても、広告を出す際にはこの法律に基づいて適切な表示を行う必要があります。
例えば、商品の効能や性能などを虚偽の内容で宣伝する場合や、景品表示の不正競争行為を行う場合などは、罰則があります。罰則には、軽い場合には警告や制裁金、重い場合には懲役刑や罰金が科せられることもあります。
著作権法
著作権法は、著作物の権利に関する法律です。
著作物を利用する場合は,著作権者の許諾等が必要です。
他人の著作物は,著作権が制限を受けている場合のほか,原則として,著作権者に無断で利用することはできません。何らかの形で,法的に利用の権限を取得することが必要です。
引用元:文化庁
アフィリエイトにおいても、他人の著作物を無断で使用する場合は、著作権法に基づく罰則があります。
例えば、他人の著作物を使用して商品の宣伝を行う場合や、無断転載を行う場合などは、罰則があります。罰則には、軽い場合には警告や損害賠償、重い場合には懲役刑や罰金が科せられることもあります。
また、最近では、著作権違反に関する措置が強化され、罰則もより重くなっている傾向があります。
罰則については、下記の内容です。
法律 | 管轄 | 罰則 |
---|---|---|
薬機法 | 厚生労働省・警察 | 最大3年以下の懲役または300万円以下の罰金、またはその併科 |
景品表示法 | 消費者庁 | 2年以下の懲役または300万円以下の罰金、またはその併科 |
著作権法 | 文化庁・警察 | 10年以下の懲役または1000万円以下の罰金(個人) |
アフィリエイトに関わる法律とその罰則について解説しました。アフィリエイトを行う際には、これらの法律を遵守することが重要です。
適切なビジネス展開を行うために、法律について十分な知識を持ち、正しく行動するように心がけることが大切です。
アフィリエイトで逮捕されないブログの運用方法
アフィリエイトで逮捕されないためには、適切なブログの運用方法が必要です。
アフィリエイトで逮捕されないブログの運用方法について5つのポイントを紹介します。
薬機法に関する商品やサービスの紹介を避ける
アフィリエイトで紹介する商品やサービスについて、情報の正確性を確認することが重要です。
誤った情報を提供すると、消費者に不利益を与えることになり、法律上問題が生じる可能性があります。
たとえば、薬機法は規制対象者が広告主だけではく、関係したASPまたアフィリエイターにまで及びます。薬機法は、アフィリエイターにかかわる法律の中でも複雑で難しく、薬機法に基づく商品・サービスの紹介は避けましょう。
薬機法にかかわる商品
医薬品
医薬部外品
医療機器
化粧品
健康食品
違法な商品やサービスの紹介を避ける
アフィリエイトで紹介する商品やサービスには、法律で禁止されているものがあります。
たとえば、国が未承認のダイエット薬や海賊版の映画などは、アフィリエイトで紹介することができません。
違法な商品やサービスの紹介を避けることで、法律上の問題を回避することができます。
ASPで取り扱われている広告案件でも、安心することは禁物です。
広告主のランディングページや商品紹介の紹介文またはキャッチが適切な表現なのか、国が未承認の商品でないか自分の目で確認することも大切です。
景品表示法違反の表現は使わない
アフィリエイトで紹介する商品やサービスについては、適切な表現を使うことが大切です。稼ぎたいあまり、ついつい話を盛って表現してしまうことがあると思います。
たとえば、「即効性がある」といった誇大広告や、「完全に無料」といった誤解を招く表現は避けるようにしましょう。
アフィリエイターのプロ意識をもって情報発信
アフィリエイトで紹介する商品やサービスについて、誠実な姿勢を持つことが大切です。
例えば、エアプ(エアープレイ)は虚偽の表示にあたり法に違反します。あたかも自分が使ったように、使ったことのない商品・サービスを紹介することは辞めましょう。
自分が実際に使用した感想を正直に記載することや、デメリットも含めたリアルな情報を提供することが望ましいです。
プライバシーポリシーと免責事項の表記
アフィリエイトで逮捕されないためには、法令を遵守することが不可欠です。
例えば、薬機法や景品表示法、著作権法などの法律に違反しないように注意しましょう。また、プライバシーポリシーや利用規約などの必要な情報を明示することも重要です。
ついつい、目先の利益にとらわれるあまり、法律やユーザーの立場を見失いがちになってしまいます。
以上のようなポイントを意識することで、アフィリエイトで逮捕されるリスクは減ります。
さいごに
アフィリエイトにかかわる法律とその罰則について解説し、注意点や回避ポイントを紹介しました。
アフィリエイトは、正しく運用すれば素晴らしいビジネスモデルです。
しかし、法律違反や詐欺などの問題を引き起こす可能性があるため、アフィリエイトをはじめるには十分に注意する必要があります。
遵守すべき法律や注意すべきポイントを理解し、堅実なアフィリエイトを行うことが重要です。
この記事では、アフィリエイトにかかわる法律の基本的な部分についてご紹介いたしました。
ここに書かれていることがすべてではないので、ご自身でもアフィリエイトのノウハウを身につけてください。